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歯並びを綺麗に並べるには

はじめに

4月7日に姿勢と歯科疾患の関わりについて、講義をする予定だ。

実は以前とあるYouTubeにコメントを残したら違う視聴者さんから「姿勢が歯並びと関係するなんか聞いたことない!テキトーなこと言うな!」とお叱りを受けたことがあった。論文の引用を用いて科学的根拠のある話ですと返信したが、一般人でもそうだし、歯科医師でもそう思っているひとは多くいるだろう。それぐらいの認識だ。

僕はあくまで口だけを診るのではなく、全身の一部としての口、口から診た全身を意識している。

どうして姿勢が先なのか?

この理由は簡単だ。ヒトという動物は「無歯顎」つまり歯のない状態で生まれてくる。そして、歯並びはスペースと口唇、頬、舌とバランスの取れたところで位置を決定する。つまり、歯が生える前に歯が生える環境を作ることが先ということだ。しかも、無歯顎から歯が生え揃う3歳ぐらいまでの期間は親が子どもを育てることになる。つまり、歯が生えるまでの環境作りの多くは親に依存するのだ。

しかし、0-3歳といえば、言葉もわからない子どもだ。この子どもに説明してもやってくれるわけなどない。親が何かをするしかないのだ。ただ、今度は何をしたらいいかわからないという問題だ。これは知識の問題だ。僕はこの知識の問題を解決したいのだ。知識を広めることで親の苦労を減らしたいのだ。

歯が並ぶための環境とは

まず、絶対に必要なのはスペースだ。口腔内のスペースをしっかり作るために必要なこと、それは「上顎に舌を収める」ということだ。上記しているが、「歯並びはスペースと口唇、頬、舌とバランスの取れたところで位置を決定する」とした。みなさん何となく綺麗な歯並びってU字型のイメージじゃないですか?これは舌の形なのだ。口唇や頬は千切れたりしない。外から押される力は無くならないので、大事なのは内側から押される力が必要なのだ。その内側から押す力が舌なのだ。舌がなければどうなるかというと上顎がV字になるのだ。本来U字のものがV字になるとどうなるかというとスペースが足りない。スペースのないところに歯が生えるから専門用語では叢生(そうせい)というのだが、ガチャ歯になる。ガチャ歯のひとの口蓋は基本的に広くない方が多い。

では、上顎に舌が収まるということはどこで覚えるのか?

生まれてから授乳をされる時です。赤ちゃんがおっぱいを吸う時にチューチュー吸う訳ではない。赤ちゃんはお母さんの乳首を舌で包み上顎に押し当てて、下顎をグラインドさせて飲んでいる。これが正しい嚥下(えんげ:飲み込み)なのだ。正しい舌の位置は生まれてから覚えることなのだ。

世のお母さんのほとんどは授乳に苦労したはずだ。それはそうだ。言葉もわからない、身体も思ったように動かない赤ちゃんに嚥下を教えているのだがから。今回の講義ではこの正しいラッチ(赤ちゃんはお母さんの乳首を舌で包み上顎に押し当てること)を教えるコツ(論文で有意)みたいなものを話す予定だ。

おわりに

4月7日の講義の流れとしては、「正しい姿勢とは?」ということと、「正しい姿勢に対する顎関節や歯の意味」、「姿勢と歯科の関係性」、「正しい姿勢を得るには?(基本の基本)」みたいな話をします。

この記事でも触りだけは書きましたが、もっと深い内容まで話しています。もっというと僕の体感型の講義を受けると感覚でわかるようになります。自分の感覚が広がると自分の能力が上がるようで非常に面白いのでオススメです。

後日、Webで講義内容が販売されるとかされないとか?