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ヒト構造を理解する

はじめに

先日4月7日に姿勢と歯並びに関する講義をさせていただいた。まだ見ていないがアンケートの結果も良かったらしい。その中でヒト構造というものを理解する上で大事なことを少し言っていたのだが、その中の一部抜粋してみようと思う。

法則を理解するために必要なこと

みなさんに論理クイズをしましょう。僕がある法則を頭の中で考えます。それを見つけるために質問をしてください。

0-9の数字の中から3つの数字を言ってください。僕の考えている法則にあえば○、あわなければ✖️という。

(1,2,3)○,(2,4,6)○,(1,3,5)○,(7,8,9)○,(4,5,6)○,(9,8,7)○,(3,5,8)○,(5,7,9)○,(1,6,7)○,(8,6,4)○

みなさんは何個目で法則を発見できただろうか?流石に1個目は無理か?5個目?8個目?10個目?

法則がわかったというひと!あなたは間違っています!(答えは最後に)この手の論理パズルが得意なひとはわかっているはずだ。この時に質問で必要なことは✖️をとることだ。もちろん✖️ばっかりでもわからないのだが、○ばっかりでも法則はわからないのだ。

では、ヒトの構造の法則を理解したいのであれば?

僕はロボットや他の動物を調べ、ヒトとの違いを探した。そして、それがなぜそうなったのかや、なぜそうある必要があったのか、その機能を維持するために必要な構造は?みたいに掘り下げていった。そして、理解したバランスに必要なこととは?

バランスをとるために必要なもの

では、バランスをとるために必要なものはなんでしょう。それは「センサー」だ。ちなみに僕調べだが、ロボットをただ立たせるのに必要な足のサイズは1m10kgのロボットで、脚部の縦40%30%の足のサイズがいると言われている。仮に170cmで足の長さを身体の半分とすると足のサイズは縦34cm、横25.5cmになる。こんな足のサイズのヒトは基本的にはいない。では、立つだけでも何らかの「センサー」が必要あり、それらの情報をもとにバランスをとっているということになる。

その中で「センサー」とは何か?という問題になってくる。バランスを取るための平衡感覚、これをつかさどっているのは半規管と言われている。標準生理学なる医学生も使うような教科書にもそう書いてある。しかし、そのほかにあるのが、顎関節や歯根膜感覚、筋紡錘などもあるのだ。

この「センサー」の特に筋紡錘が面白くて、「センサー」として働くところには分布が密になっている。

どの部位が密なのかについては是非僕の講義を聴きに来てほしい。

おわりに

僕は歯科医師は姿勢を診れないといけないと思っている。しかし、必ずしも自分でとも思っていない。理学療法士や鍼灸師、柔道整復師、ATのようなスポーツトレーナーでもいいが、姿勢を診れるひとと連携をとる必要はあると考えています。逆に姿勢を診ているひとで歯科の重要性を理解しているひともどれくらいおられるだろうか?

歯科医師とその他のメディカルコメディカルと連携を取れる団体を作れたらなと考えている。

論理クイズの答え

昇順または降順なら○、そうでなければ✖️

3つ数字を言ってくれというと大体昇順に言ってしまうのだ。降順でも珍しい方だろう。なるべく○が出てもらわないといけないので、こういったクイズにしていた。