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パリオリンピックが始まりました🏅

はじめに

パリオリンピックが始まりました。スポーツの祭典なので是非色々な競技を見たいと思っています。

僕は自分が東京オリンピック2020の空手道競技のフィールドドクターとして参加したこともあり、オリンピックの凄さ、怖さなんかも一応知っているつもりです。知ったことにより、よりオリンピック代表選手に尊敬の念を持てるようになりました。

個人的に注目競技は柔道です。

オリンピックの重圧

オリンピックでは旗手になると金メダルを獲れないということが今まで何度もあった。記憶に新しいところでいうと吉田沙保里選手なんかがそうだと思う。あれほど世界大会で勝っていたひとが金メダルを獲れないということが起きるのだ。他には井上康生選手の時もあった。旗手とか関係ないところで田村亮子選手もオリンピックの決勝でしか負けていないなんて時期もあったほどだ。

そして、オリンピックの重圧について僕が体験した話をしよう。

僕が東京オリンピック2020の空手道競技のフィールドドクターとして入った時だ。あまりみなさんは見ることのないであろう会場横での練習だ。そこには各国の代表が練習をしていた。その緊張感たるや、凡人の僕では同じ場所にいるだけで吐き気のするような緊張感だった。大袈裟じゃなく本当に吐き気がした。

特に日本代表は日本発祥の競技で初めてオリンピック競技になったタイミングだった。メダルは当然で金メダル🏅を何個獲れるだろうかと言われいた中、そのタイミングでは組手競技でメダルが一つも取れていないそんなタイミングだった。凡人からしたらいるだけで吐き気のするような緊張感なのだ。当事者である代表選手の緊張感たるやいかほどなのか。しかも、メダル取れて当然の流れの中、獲れていないという状況、想像しただけで本当に怖い。

形競技は男子の喜友名諒選手が金メダル🏅、女子の清水希容選手が銀メダル🥈だった。組手競技に関しては空手組手のエースだった荒賀龍太郎選手が銅メダル🥉だけだった。他の男子女子はメダルを取れなかったのだ。最後の最後にメダルを獲った荒賀選手であったが、それまで組手は日本代表が奮わず、全員メダルに届かないところで負けていた。そして最後に残っている自分も準決勝で敗退し、この3位決定戦に勝てなければ、空手の組手競技の日本代表はメダルがないというとんでもない重圧の中3位決定戦に挑むのだ。

おそらく僕では耐えられないだろう。

荒賀龍太郎選手は他の世界大会では何度も優勝している選手だ。関西の選手なので僕自身学生の頃から知っているが本当に飄々としたというか、あまりプレッシャーを感じないタイプの選手なのだ。昔から重圧を受けるような戦いを制して来たからとも思うが、それは本当にすごいことだと思う。結果、3位決定戦に勝利し、空手の組手競技の日本代表にメダルをもたらすのだが、その試合に勝利した時に涙したとのことだった。普段プレッシャーなど感じない結果を残しまくっている歴戦の勇者が涙するほどのプレッシャーなのだ。

今回旗手を務めた女子フェンシングの江村美咲選手、男子ブレイキンの半井重幸選手はかなり注目だ。みなさんも日本代表はそんなプレッシャーの中競技していると思って観てみたらもっと面白いかもしれない。

おわりに

この記事を書いたのは開会式があった時で、公開が今日なのですが、すでに色々ありましたね。

またそのあたりも書いていけたらなと思っています。