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これからの正義の話をするとかしないとか

はじめに

「これからの正義の話をしよう」というとマイケル・サンデル著を思い出すひとが多いかもしれない。しかし、僕がこの記事を書くに至った理由はアンパンマンだ。やなせたかしさんの「私が正義について語るなら」という本に触れたからだ。みなさんは正義について考えたことがありますか?トロッコ問題とかそんなことでもなんでもいい。

その中でぜひ知ってほしいのがやなせたかしさんのいう「正義」だ。

やなせたかしさんの言う「正義」というものの問題提起

「愛と勇気だけが友達だ」の真相

アンパンマンの曲でよく言われる友達少ない問題。「愛と勇気だけが友達だ」あの歌詞の本当の意味をみなさんはご存知だろうか?

ひとは群れると悪いことを悪いことという自覚もなくやってのけるようになる。だから「正義」というものは一人で行われなければならない。正義を成すことは自慢することでもかっこいいことでもなく、誰かと一緒にやることでもない。「正義」はたった一人でやらなければならないことだ。ただその時「愛と勇気だけは友達だ」という話なのだ。

誰でもヒーローになれる。でもヒーローになんかならないほうがいいけどね。

やなせたかしさんが言うヒーローにならないほうがいい理由というのが、寂しいし、あまりいいものではない、というものだ。その中でいうやなせたかしさんの言うヒーローとはなんなのか?

ヒーローはなろうとしてなるものではなく、やむにやまれず身体が動いてしまうものだと言う。例えば、子どもが川で溺れている。助けなければと父親が飛び込む。普段は弱い人間でも立ち上がらざるおえない時、初めて人はヒーローになるのだ。だから、なりたくてなるものじゃないし、ならずに済むならそれが一番いいことだ、と言う。弱い人間でもいつでもヒーローになれるし、傷つきながら一人で「正義」を執行する。だから、ヒーローとか正義を偉そうに言うんじゃねぇ、特別扱いするものでもないみたいなことが書いてあった。

やなせたかしさんが考える「絶対的な正義」

それが「空腹な子どものお腹を満たす」というものだ。それは中にはその子どもを助けたことによって犠牲になるものが今後あるかもしれないとか捻くれたことを言うひとがいるかもしれないが、この絶対的な正義は時代などに左右されることなく、変わることのないものだろう。戦争を経験しているやなせたかしさんは軍事国家が民主主義国家になるという昨日までの「正義」がある日突然変わるということを体験している。その中で「変わらない正義(絶対的な正義)」を考えた末のものだと言われている。

僕はワンピースという漫画が大好きだ。20年以上前大学に入学して一人暮らしを始めるときに持っていったものは幾許かの着替えとワンピース全巻だけ持っていったものだが、そのワンピースという漫画でサンジというキャラクターがいる。僕が一番好きなキャラクターだが、そのキャラはコックで空腹のやつはいいヤツだろうが悪いヤツだろうがご飯を出す。自分がめちゃくちゃ空腹をしたことがある経験があるからなのだが、そこには明かにそのキャラの正義がある。

おそらく「正義」と「悪」が戦うイメージがあるが、実際は立場が違うだけで「正義」と「正義」が争っているのだ。その中で「空腹な子どものお腹を満たす」という「正義」これだけは時代が変わっても変わらないと考えたのだろう。

歯科における絶対的正義

自分の専門は?

僕は以前に歯科医師をしていく上で非常に大事な命題を立てたことがある。

「自分はどのような歯科医師になるのか?」

今後何を勉強するのか、どういった路線で生きていくのか?というものだ。僕は口腔外科学会の認定医を始めに多くの資格を持っている。しかし、その業界で抜きに出るということはない。従来の虫歯になったら悪いところを削って治すとか、歯を抜いたら補綴するとかいうことはなくなりはしないにしろ大きく減ると考え自分の専門性というものを考えていた。その中でいまいちこうだ!というものが発見できなかった。僕は自分で言うのもなんだが割となんでもそこそこできる。しかし、どれもそこそこだ。1番になるほどではない。この路線は一回おいて、どうなるのか?変わらない価値観はなんなのか?と考えた。

自分の歯でご飯を食べ、一生を終えたいという民族や人種、時代を超えた答え

それには何が必要なのか?と。ここからの内容は堀江貴文(ホリエモン)さんと話をさせていただいたときにも話題に上げたのだが、歯科医院で歯を失うということは抜歯しているということになる。それらの理由の90%以上に歯並びが関わりあるということがわかった。では、歯並びが悪くなる原因はなんだろう?明かに以前より歯科矯正が必要な子どもが増えてきた。遺伝に関してはどうしようもないので無視するとして、介入できる中で何かできないか?「歯並び悪くなったら歯科矯正しましょう。」と歯科医師は言うが「歯並びが悪くなる前にできることはないのか?」それらを色々考えて行き着いたのが、結局「育児」と「姿勢」だったのだ。生まれてからの「育児」と「姿勢」でかなり歯列不正のリスクは軽減する。もっと言うと妊娠期の女性の「姿勢」も関係がある。

歯列不正の予防に圧倒的価値

これは自分の知識で予防できる部分がかなり大きい。大人ができる上に、幼児期特に就学時前の子どもであれば大人のいうことを聞くし、食事や生活形態を親が管理しやすいからだ。ただ、これはあくまで次世代の話になる。だから僕はこの医院のコンセプトを

「自分の子どもに歯科治療の入らない人生をギフトしませんか?」

にした。知識でクリアできる内容なのに多くの親が苦しんでいるという現状がある。僕はこれを打破したい。正直僕から見ると無駄な悩みを抱えている親御さんが多くいる。ときに他人のInstagramに、ときに他人のX(旧Twitter)に。SNSにある他人の画像や情報と比べてみんな苦悩している。正しい情報と知識があれば悩まなくていい。みなさんもっと専門家の情報に当たるとか、1次情報を探るということをしたほうがいいと思う。

おわりに

僕は歯列不正の予防についてずっと調べている。その中で「姿勢」の理解はそこそこランクだと思う。理由は口で言うだけでなく、体現できているからだ。僕のレベルまで理解し、かつできる歯科医師はそういないと言って過言ではないと思う。そしてそれは僕が行う体験型講義を是非受けて体感して感覚を理解していただくのが一番いい。あと、子どもの「姿勢」を直したいならまずは自分(親)が直すべきだ。

まずはみなさん「自分の子どもに歯科医治療の入らない人生をギフトしませんか?」の前に自分の「姿勢」の理解を深めてみませんか?