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姿勢の勉強をしたら吹き飛んだ件
はじめに
僕はずっと姿勢の重要性を問うてきた。それは歯並びに関わると思っていたからだ。そして、その考えが最近やっと科学が追いついてきて、論文という科学的根拠に裏付けされてきてきた。
そして、他の歯科医師も言うようになってきた。しかし、僕より姿勢を理解している歯科医師がいるだろうか。僕はほぼいないと思っている。
なぜそう言えるかという話をしていこう。
姿勢の答えを知る
さまざまな歯科医師が姿勢について語っている。しかし、その証明は非常に難しい。「いい姿勢」と言うものをどう定義しているのかが大事だからだ。
僕はずっと「骨で立つ」と言うことを言ってきた。これは色々な武術で言われていることなのだが、ここに本質が詰まっている。骨の角度、頭の位置などを定義に入れてしまうと(多少はある)個体差がフォローしきれなくなってしまうので、細かくは定義していない。
なぜ武術なのかというと、実際戦って磨かれた技術で、力や速さが正義として磨かれた技術に嘘がないからだ。そのためには効率よく身体を使う必要がある。これに多くの犠牲を払って紡がれた技術なのだ。
解剖学や生理学の知識の勉強はもちろん大事なのだが、僕が大事にしているのは「自分の感覚に基づいた知識になっているか?」と言うことだ。
今回の姿勢の話で言えば、「自分はできるのか?」と言うところになる。
ちなみに僕(歯科医師の中で)はかなりできるようになった方)だと思っている。
とある高名な武術家にあった
僕が武術を習っている先生の先生に当たるひとだ。そのひとは僕にわかるようにかなりダイジェストで話をし、実際の技を見せてくださった。
おそらく、気だなんだといって誤魔化すことはできたと思う。しかし、かなりわかりやすく、「骨の構造がこうなっているからこう」、「こことここにこんな風に力を入れたらいい」、「これらがつながるとこういう力が出る」と言うふうに抽象的な概念を入れることなく、僕が受け取りやすくしてくれてた言語化をされていた。
その先生もかなり理系らしく、理屈というよりは理論を教えてくれたのだ。
実際、僕が出せる出力はその数時間で大いに上がったし、何より実際先生に殴られて見たのだ。
かなり加減をしてくれているのがわかるのだが、キックミットというかなり大きいミットを持った僕(約90kg)が吹き飛んだ。先生も多少大きいが僕ほどではないだろう。そもそも90kgの男性は打撃で飛ばない。タックルや投げ技ならいざ知らず、本当に押しただけだ。
全ては姿勢からだと言われていた。
僕自身の強み
僕が他の人にないのは、「実際に力が圧倒的に出るようになった」という感覚と「本当に強い人の攻撃を受けたことがある」という感覚を持っていることだ。自分でも多少できるようになったことによって答えを感覚で知っているし、教えることができる。これが非常に大事なポイントだと考えている。
先生のおっしゃったことをそのまま文字として伝えるだけなら、AIでいいのだ。
先生のおっしゃった感覚を自分も持っているし、人に伝えることができる。これがAIとの違いで、オンラインではできない部分だ。
AIは感覚に落ちた経験をしていない。それっぽいことを言っている口だけのやつなのだ。だが、ネットの情報を持っているので、圧倒的な知識はあるみたいな感じだ。しかし、ネットにある情報がメインになるので、当然間違うこともある。そしてハルシレーションを起こすのだ。
おわりに
だから僕は自分の持っている感覚を非常に大事にしている。これは自分のものであり、自分が自分であるためのものなのだ。
そして、僕は実際技をくらって、自分もいくらかできるようになっている分、他の歯科医師よりは少し姿勢を理解していると自負している。
どこの歯科医師が姿勢を理解しようとして殴られたり吹き飛んだことがあるだろうか。